ソーシャルゲーム攻略サイトの裏話

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2019年、ソーシャルゲームについて思う事。③

time 2019/05/19

『課金してまでソーシャルゲームをプレイなんてのは、人に胸を張って言える趣味ではない』

こんなことを言うと、『趣味に貴賤は無い』『人様の趣味を見下す権利は無い』『何に金を使おうが人の勝手』などなど、色々な反論が聞こえて来そうではありますが、令和元年の日本社会において、この価値観が未だ根強く残っているのは、社会に生きている人であれば十分に理解していることでしょう。

そりゃ勿論、極々個人的なコミュニティなんかにおいては、貴方の人格まで加味して『月ウン万円入れてソシャゲやってます!』という趣味を受け入れてくれるケースもあるでしょうが、例えば『隣の部署の○○サンがソシャゲに毎月ウン万円課金してる』というレベルであれば、老若男女が務める会社においては『おかしなヤツ』だと思われることは想像に難くありません。

少なくとも初対面の人に趣味として言うのが憚られる時点で、一般論として『ソシャゲに課金』はまだまだ社会的に受け入れられている趣味ではないということです。

私自身、月3万くらいは入れている側ですが、やはり余程親密な仲でない限り、特に年上なんかに対してはそれを積極的に告げようとは全く思いません。

…にも関わらず、現代日本においてはソーシャルゲームの市場規模は拡大を続ける一方です。

※参考・ https://gamebiz.jp/?p=212901

2018年、ついにソーシャルゲームの国内史上は売上1兆円を突破するに至り、ソシャゲに課金するユーザー数は増える一方なのが見て取れます。

これだけ課金額が膨れ上がっているのなら、当然課金ユーザー数も相当なモノになっているハズなのに、現実世界ではそんな人間をそうそう見かけることもない、というのも、やはり『口にするのは憚られる趣味』であることの証左でしょう。

そしてそれと相反するように、匿名性の高いSNS、まあ具体的にはTwitterが分かりやすいでしょうが、そのような場においては課金ユーザーの存在は多数見受けられるようになりました。

これも当然と言えば当然の流れではありますが、現実とネットで価値観が余りに相反しているだけに、どうしても自分の立ち位置を錯覚してしまいがちです。

『ウン万円課金したけど目当てのキャラが出なかった…』という言葉も、職場で呟けば『大丈夫かコイツ』と思われるのも想像に難くないですが、匿名SNSで呟けば大いに同調や共感や慰めが集まって来るでしょう。

この剥離も、ともすれば『社会に対するソーシャルゲームの価値観』が、まさに過渡期にあるからこそなのかもしれません。

もしも今後、『ソーシャルゲーム』というプラットフォームが生き続けるという前提に立つのであれば。

ガラケーとスマホの違いもイマイチ分からない世代がいなくなって、今の若い世代が中高年になる時代が来たとすれば、ソーシャルゲーム課金もいよいよ現実の場で語れるものになる時代が来るのかもしれません。

まあ、個人的にはそこまでソシャゲの時代が続くとも思えませんし、そもそものスマホ自体が廃れていけば、その先には全く別のプラットフォームが用意されるとは思いますが…。

その内この記事もきちんとまとめ直すつもりですが、幾年、或いは更に先、社会がソーシャルゲームに対して向ける視線がどうなっているのか、こちらを見返しながら見届けたいものです。